怖い話「二重の恐怖!!ドロドロ人間」
ある晩、閑静な住宅街にある一軒家の前で、幽霊の少女が立ち尽くしていました。彼女の名前は小田島瑠美。彼女はかつて、いじめにより自殺してしまった少女の霊です。
瑠美はいじめ加害者たちに怒りを抱えていました。彼女は自分が自殺に追い込まれた原因となった彼女たちに、同じ苦しみを味わわせることを決意しました。そのためには、彼女たちに体に害を及ぼす手段を見つけなければなりません。
ある日、瑠美は地元の図書館で調査を始めました。彼女は様々な毒物や薬物についての知識を得るために、本を読み漁りました。そしてついに、彼女の目に留まったのは、体をドロドロ��溶かすほどの強力な毒物でした。
瑠美はその毒物を手に入れることができました。彼女はいじめ加害者たちに復讐を果たすために、彼女たちの前に姿を現しました。彼女の姿は透明で、彼女がいることに加害者たちは気付きませんでした。
一人の加害者、山崎さえこは、ある晩、自宅で一人でいると、突然部屋が冷たくなりました。彼女は不安になりながらも、部屋を出ようとしましたが、扉が不思議な力で閉じられてしまいました。彼女はパニックになり、叫び声を上げました。
すると、部屋中に不気味な音が響き渡りました。「コツコツコツ」という音。山崎さえこは恐怖に震えながら、音のする方を振り返りました。すると、そこには透明な少女の姿がありました。彼女は山崎さえこに向かって微笑みかけ、手に持っている注射器を見せました。
「え、えええっ!なに、なにそれ!?」
山崎さえこは絶望の声を上げながら、逃げるように逃げ出しましたが、瑠美の姿は彼女に追いつきました。そして、恐ろしい光景が目の前に広がりました。山崎さえこの体は次第に溶け始め、ドロドロとした液体が床に滴り落ちていきました。
このように、瑠美はいじめ加害者たちを次々と惨殺していきました。彼女の復讐は容赦なく、非情なものでした。彼女はいじめ加害者たちに対する怒りを晴らすために、彼女たちを恐怖のどん底に叩き落としていったのです。
しかし、瑠美の行動は次第にエスカレートしていきました。彼女はいじめ加害者たちを殺すだけでは飽き足らず、彼女たちの家族や友人までをも巻き込み始めました。彼女の復讐は容赦なく、無差別でした。
そして、瑠美の恐怖の魔の手は、この住宅街全体に広がっていったのです。
そう、実はこの瑠美は、真っ赤な偽者でした。
邪魔になった山崎さえこや他のメンバーを始末するために、霊媒師でもあるいじめグループのリーダーが遣わしたエージェントだったのです。
そして、質の悪い事に、街の人達は真相を探る事を放棄して短絡的に瑠美の除霊に乗り出してしまいました。
金さえ貰えれば、罪の無い霊や瑠美のように相手に決定的な落ち度のある霊ばかりを狙った悪徳霊媒師でした。
瑠美は悲しくなり、絶望して、人間を許さなくなりました。
自らに呪いを施し、毒性生物のモンスターと融合し、醜くも美しい怪人になりました。
今ではなんのためらいもなく、カメレオンのように長く伸びる舌を人間に巻き付けたり、体の蛇の牙で刺しては、憎き人間達をドロドロに溶かしていました。
罪の無い者や正当な人への配慮を自ら進んで放棄した街の人達に、瑠美も罪の無い人達を狙わないといる良心を捨てました。
街の人達の愚かさ。
それがこの街の恐怖の始まりでした。