怖い話「二次創作:半世紀前のロストフィルムの謎(『ウルトラセブン』第12話「遊星より愛をこめて」被爆星人スペル星人登場より)」
ある日、街中で怪しい腕時計を着けた女性が次々と死んでしまった。彼女たちの死因は謎だったが、司法解剖の結果、女性たちの体中の白血球が腕時計の中で結晶化していたことが判明した。
この現象には地球の科学者たちも頭を抱えていた。なぜなら、地球では赤血球を結晶化する技術はあっても、白血球を結晶化することはできなかったからだ。
さらに興味深いことに、これらの腕時計は死んだ女性たちのボーイフレンドたちからプレゼントされたものだった。しかし、不思議なことに、そのボーイフレンドたちの消息は掴めなかった。
そんな中、地球防衛軍は一人のボーイフレンドを尾行することに成功した。そのボーイフレンドの正体は、なんと地球を侵略しようとしていたスペル星人だった。
スペル星は、宇宙で最も軍事力を持つ国家だった。スペル星人たちは、スペル星での核兵器実験によって被爆し、全身に火傷を負い、白血病に侵されていた。地球でも似たような事例があった。地球の核保有国は自国の核実験で多くの兵士を放射能汚染された空間で演習させ、被爆兵士を生み出してしまったのだ。
スペル星人たちは自らの白血病の治療のため、地球を侵略し、地球人の女性や子供の血を自分たちの血と入れ替えて生きながらえようとしていたのだ。
スペル星人は40メートルに巨大化する能力を持ち、目から放つスペル光線は一万人もの人間を一瞬で殺すことができた。さらに、彼らはマッハ20の速度で大空を飛び回ることができた。
しかし、最後は地球防衛軍の活躍によって、ウルトラセブンのアイスラッガーで真っ二つに切り裂かれ、絶命した。
スペル星人の地球侵略を経て、地球人たちの認識は変わった。彼らはスペル星のような戦いのための爆弾を作る星に対抗する必要性を痛感したのだ。
そして、地球防衛軍は今後もスペル星との戦いに闘志を燃やすのだった。
しかし、スペル星人に騙された女性は、地球人と他の星の人々が友好を結ぶことを夢見るようになった。彼女は地球人と他の星の人々が仲良くなる未来を予感していた。
だが、その言葉には紛争相手のスペル星人の名前は出てこない。彼女たちは他の星の人々だけを讃え、スペル星人を忘れてしまっているのだ。
また、ウルトラセブンも地球人とM78星雲人が共に敵対する異星人と戦うことを賞賛し、地球人と他の星の人々が仲良くなる未来を予見していた。
しかし、一見すると世界平和を唱える声や友好を結ぶことを尊ぶ声も、実際には軍事政策が裏にあることを私たちは忘れてはならない。
真実を見極めるためには、平和というモノを盲信するのではなく、冷静な視点で物事を考える必要があるのだ。
地球人の教訓として、私たちは常に戦いのための爆弾を作る星に対抗するために努力し、真の平和を築くために戦い続けなければならないのだということを忘れてはならないのだ。
今となっては、このお話が変に見えるのも仕方がありません。
ただ、イタリアの彫刻を盗用したある彫刻家を崇拝した上で、平和を唱える者達を盲信した上で悪意を持ってこのお話を貶める事は仕方ないとは言えません。
しかし、忘れてはならないのは、このお話が作られたのは現在ではない事です。
今でこそ、核実験反対といえば、地球上全ての核兵器が対象となります。
しかし、昔は『きれいな核』といい、アメリカの核兵器に対抗する為にソ連や中国の核兵器を容認する声もあがっていました。
このお話が作られた時代はそ、んな考えが横行した時代…
半世紀前…50年以上も前の1967年なのですから…